浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

2016-12-19から1日間の記事一覧

閉ざされた壁の向こう側で

言葉が意味をもつ どこまで世界を理解できるのか 問いかけてくる ありとあらゆる言語で 善を美を真を虚を 叫びかけてくる お前の理解はそこまでかと 問いかけてくる 真に正しい在り方はどのようなものかと 僕は答える 知りうる限りありとあらゆる言語でしか…

薔薇とナイチンゲールとひよどり

力をなくした時、サアディのこの詩を思い浮かべることがある。 「花瓶の薔薇がそなたに何の役に立とうわが薔薇園から一葉を摘みとれ薔薇の生命はわずかに五日か六日わが薔薇園は永遠(とわ)に楽しい ―サアディ「薔薇とナイチンゲールとひよどり」 始めてこ…

シーシュポスの神話

学生時代、教授に読むべきと薦められたものの、他のことにかまけて、放置してしまった一冊。手に取ってみると、シーシュポスの神話自体は、8ページほどの短編だった。 読後の感想。 不条理な世界に対して、自らの意志でもって、「それでよしと」と言い続ける…