浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

博物館・美術館・文学館

江戸川乱歩 押し絵と旅する男 のぞきからくり見物記録

先日、のぞきからくりを見物する機会に恵まれた。 江戸川乱歩の「押し絵と旅する男」が好きで、何回も読んでいたので、のぞきからくりが来ると知って、しかも数日で終了してしまうと知り、是非にも行かなければと気持ちが逸った。今回の演目は、八百屋お七。…

シャッターアイランドの音楽

何年か前にシャッターアイランドを見た。全然期待してなかったのだが、とても面白かった上、音楽が素晴らしかった。特に、マーラーのピアノ四重曲奏断章、このテーマが随所で使われているのだが、今まで自分が聴いたこともないような、憂いを帯びた美しく官…

ブラームス交響曲第一番

一楽章のなんとも言えない引力ってなんなんだろう。 音楽についてはあまり詳しくないけど、この曲を聞くたびに、ゆっくり惑星に引き付けられて落ちていく隕石を思い浮かべてしまう。 美しさということで言えば一番だと思ってる。

相対性理論 真部脩一

相対性理論が昔好きだった。音楽の方の。 シフォン主義とか、ハイファイ新書とか、摩りきれるくらい(摩りきれないが)聞いた気がする。でもある時期から聞かなくなった。この間久々にタウンエイジってアルバム聞いたんだけど、どうもしっくりこない。何がって…

ルドゥーテ展

ルドゥーテ展に行ってきた。 自然を丁寧に観察して素晴らしい絵を描いた人という印象を持っていた。でも、今回初めて知ったのは、作品は銅版画に着色という形をとっていたこと。 絵画だとばかり思ってたが、それはほんの数点で、版画がほとんどだった。分業…

萩原朔太記念館訪問

萩原朔太郎のことは、あまりよく知らなかった。教科書に載っている竹という詩しか読んだことがなかった。最近、帰郷という詩を読んで、その成り立ちを知ってから、興味を持つようになった。この詩を読むと、故郷に帰らざるを得なかった詩人の悔しい気持ちが…