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浮世離

憂き世を離れて一時息をするための場所です。好きなことしか書きません。自分好みの書棚を作る気持ちでいます。

夏目漱石 こころ

学生時代に夏目漱石のこころを読んだ。先日、紀伊國屋でこころの新装判を見かけて、読みたくなった。この装丁は、新潮プレミアム判というので、よくある退屈な(失礼)水彩イラストではなく、真っ白なカバーにメタリックグリーンの押箔で題字が印刷されてる。…

サンタマリアノヴエッラの香水

007でボンドガールがつけてたザクロの香りで印象的なサンタマリアノヴエッラ。 イタリアにある本店は薬店であり、歴史ある建物と聞く。 サンタマリアノヴエッラの香水は全て天然素材でできているということ。 ここだけ小宇宙とでもいいたげな、ゴージャスな…

シャッターアイランドの音楽

何年か前にシャッターアイランドを見た。全然期待してなかったのだが、とても面白かった上、音楽が素晴らしかった。特に、マーラーのピアノ四重曲奏断章、このテーマが随所で使われているのだが、今まで自分が聴いたこともないような、憂いを帯びた美しく官…

ブラームス交響曲第一番

一楽章のなんとも言えない引力ってなんなんだろう。 音楽についてはあまり詳しくないけど、この曲を聞くたびに、ゆっくり惑星に引き付けられて落ちていく隕石を思い浮かべてしまう。 美しさということで言えば一番だと思ってる。

夏目漱石の俳句

仏性は白桔梗にこそあらめ。 これは、夏目漱石の俳句。 確かに、桔梗、特に白いものは、凛として他のものに犯されがたい魅力があるように思う。仏そのものの化身としては、一番桔梗が相応しいように思える。 他に、これも漱石の句で、秋の川真白な石を拾いけ…

今比較的狭い空間にひとと二人きり。あり得ないことだけど、こんなときなんて話かけられたら落ち着いて話せるのかなと思う。今仮に言葉を発したら、何かが変わりそうな気がするくらいの近さ。あり得ないけど。

特別な何か

あの頃あんなにもたくさんの言葉を投げ掛けてくれていたのは、私に特別な関心をよせていてくれたからですか。それともあなたの自己確認だったのですか。会うとほとんど話さないけど、色彩に溢れたあなたの言葉が好きで、発想や、知ってるもの、全部好きだっ…

意外なものを堀当てる

雑談しててその人もこっちも思ってないようなことを偶然堀当ててしまい、沈黙。 話すって、怖い。 そんで黙ってしまうってのが、また怖い。 本当になってしまうから。 自分の当たり前と、その人の当たり前の間には深くて長い河があり、前提条件が違うにも関…

わかられること

わかられることを拒否したようなものが好き。そんな人が好き。 だけど、そんな人は人に興味なんかないので、私の思いは一方通行のままだ。 わかられたいと思いが溢れているのを見ると、嫌でたまらないと思う自分は残忍なのか。 美しいすれ違いが永遠に続いて…

選択肢がいっぱいあること

それっていいことなのかなって、昔からよく思ってた。選べるものが増えると、迷うことも増えると思うから。自由と、選択肢が多いことって、にてるようでにてない。 ネットへの接続もいろんな方法があって、便利な気もするが、それを理解したり比較したりする…

この国の父母は高齢化してきた

間違いない。と今日も電車に乗ってて思う。 遊んだり迷ったりしてる余裕なく、ちゃっちゃと進学して、ちゃっちゃと就職して、仕事してある程度実績つくって、婚活して、結婚して、子ども産まねば間に合わない。二人三人と思えば相当要領よく、しかも交際結婚…

口開けて寝てる人

電車で見ると、不謹慎だが、その人の死に顔っていつも思ってしまう。みんな安らかだな。

すぐに忘れてしまう

いいことも悪かったことも 君がそばにいたこと 笑ったこと泣いたこと 思い出すってことはさ もうそこにないってことだし もう何か決定的に他のものが付け加わってるってことだろ あのときを瞬間冷凍で あの色を鮮明なカラープリントで できない僕らはすぐに…

自分に名前をつける

親がくれた名前は選べない。 だから、自分にぴったり来る名前を探す。 容姿や、仕事、性格、それらと完全に調和する名前(苗字から)を探す。 あくまで、こういう名前だったらいいな、ではない。こういう名前が好きだな、でもない。 自分をまさに体現してるよ…

向こう側にあるもの(私には絶対見えない)

携帯を見てなんでそんなに嬉しそうなんだよ。 その画面にいったい何が写ってるんだい。 ちょいと見せておくれよ。 といいたくなるような、にやけっぱなしのおじさん。お兄さん。

鏡像反応

思いつく限りの寄り道をして、あなたに会いに来たよ。あなたを見るのは胸が高鳴ること、そして、怖いこと。あなたの目に私が写って、切り取られてしまうことが何より怖い。だからずっと避けてる。できれば、見ていることに気づかれないまま、あなたをずっと…

ここに何か書きたいのは

たぶん逃げ。逃避。桃源郷を求めての空中永久飛行みたいなもの。美しいものを探し求めて、思わずあとをつけてしまうような。あとをつけてるって、気がつかれないまま、ただ美しいものを盗み見て、満足するってどうなんだろう。いやそれこそ美しいものに対す…

ついでにもうひとつどうでもいいはなし

相対性理論が昔好きだった。音楽の方の。 シフォン主義とか、ハイファイ新書とか、摩りきれるくらい(摩りきれないが)聞いた気がする。でもある時期から聞かなくなった。この間久々にタウンエイジってアルバム聞いたんだけど、どうもしっくりこない。何がって…

ポメラ

ずっと使ってたポメラ20がついに壊れてしまった。 まず、キーボード周辺が経年劣化で、ベタベタになった。アルコールで拭き取るも結構厄介。 加えて、画面チラチラ問題に対応してたら、ボタン電池もあったと知り、絶縁体をはじめて抜く。チラチラは解消され…

徒然草

花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは。 今年の月は野分で隠れがち。 雨雲の向こうで健やかに照っているであろうお月さまを思って、今日はハチミツ入りミルクを飲んで寝ます。

御空を見ている 真っ青 平和が保たれていることに今日も感謝 みんな一人一人の権利が守られますように

青海波

世界中の全ての要素がわたしの目や皮膚や神経から入ってきて わたしをやさしく強く揺さぶったり傷つけたりする あなたが揺れるとその波紋が伝わって優しく強くわたしを揺さぶるのです

目に染みるほどの緑が溢れてる

何もできないうちに過ぎ去っていく あなたの無意識的な微笑みに 世界で一番安心してしまうわたし 名前も知らないのに今この瞬間だけなのに あなたの微笑みはわたしを優しくさせる あなたの真珠色の手指を引っ張って ここから出ようって言えたら そしてあなた…

西に行く少年

白い桃みたいな産毛が光って白い歯と日焼けの薄赤い頬 あなたのようすはまるで青竹が含んだ露のようです 明るく照らす北極星がずっとあなたの先をまっすぐに照らしてくれますようにと祈ります

消えてなくなる

明日のはなしばっかりするって言われて、はっとする。今ここにいる自分なんてないみたいに、明日のはなし、昨日のはなし、ずっと昔のはなし、そんなのばっかり、と言われてるみたいで。 今が全てであとはなんもないんだよって、言われた気がして。蛍がすいっ…

瑠璃色の

涙がこぼれて落ちて揺れている 腕を伸ばしてさわれば またあのときみたいに揺れてくれるの 瑠璃色の簪みたいに どうしようもなく息苦しくて それがあなたのせいだって わかればわかるほどいとおしくて また揺れてくれるの 触れば届く距離のあなた

鏡のように反射する乱舞または

スカートの裾ひらり 白い頬のあの子からは死の匂い 笑っているけど笑っていたいけど 重苦しく漂うのは死の匂い 黒髪をかきあげて汗ばんだ季節 赤い金魚が泳ぐように スカートの裾ひらり 頭から離れない 笑顔と泣き顔と 鞄を翻してきびすを返して あのときで…

蓮は白いか薄紅か

地下鉄のいならぶ電車が闇に消えるとき誰でも死んでいくと思う よく見る 今しかないと思ってじっと見る でも過去になって思い出せなくなってその瞬間は消えてしまう 地下鉄の暗闇のなかに古代蓮が浮かんで見える ふわりふわり手をふっているようだ みんなみ…

守られるべきもの

青い空を見ても白い波を見ても思う。行き交う人を見ても、楽しそうに話し合う人を見ても。法の支配が及んでいることの有り難みを。お互いがお互いを信じあえる社会の有り難みを。一人一人が無事に安心して生きられる、そのような社会が続くことこそが、守ら…

あくがれいずるたましい

美しすぎれば美しすぎるほど、透明であればあるほど、花の盛りであればあるほど、それを目に留めるのは、一瞬にしておきたい。目の端に現れてすぐに消えて行く幻のようであってほしい。もっと目に焼き付けておきたかったと、しっかり見て、なくさないでいら…

カップヌードル ライト ラタトゥイユ味

カップヌードル食べたい気分でお店によった。ライト198キロカロリーに惹かれて、購入。ラタトゥイユ味とバーニャカウダ味。お湯をいれると、トマトスープパスタみたいな香り。茄子が結構色よくて、その他の野菜もシャキッとしてるのが、魅力的。塩分も控えめ…

出町ふたばの豆大福

出町ふたばといえば、京都のおいしいもの特集などで、必ず見かける。 京都でも並ばないといけないと聞いて、観光で行ったときには諦めた。近くのデパートで、催事に出町ふたばが出店すると聞いて、足を運んでみた。売り出し時間は3時の予定だったが、1時に着…

実山椒の醤油煮

実山椒を煮ました。箸休めや、いなり寿司の酢飯に混ぜても。魚介を煮たときなど、ぱらりと入ってると、さっぱりしてよいです。実山椒は下茹でして、実を外します。あとは、ただ醤油だけで気長に煮る。実を軸から外してる時に、部屋の中が山椒の香りで一杯に…

梅シロップ

公園でぶらぶらあるいてる時に拾った梅を浸けてみました。 今回は冷凍したあと、簡単に同量の砂糖で浸けてあります。たまにゆらゆら揺り動かして1週間置く。以上で、梅シロップの完成。 梅シロップは、炭酸で割っても水で割ってもおいしいです。

あこがれ

誰でも同じとか、誰でもいいとは、決して思えない。人には、そう言う。誰でも同じとか。でも、私のかけた部分をわかるのは、ただ一人の人なのだと思う。その人が誰かは知らない。かけた部分が、ピタリと合わさるように、その人と私は引き合わせられるはずな…

紺のきつい闇が、白い耳たぶから、染み込んで、はりはりと音をたてる。青いネオンサインが、誘うように揺れている。光の洪水の中に、引力に負けるようにして、引きずり込まれたい。ガラス質の球体のなかで火花が散る。髪を揺らすのは、むらさきのあやめ香水…

幽璃

同じ私は存在しない。鏡の中のように、いくつもいくつも私がいて、追いかけきれない。あなたは私というフィルターの中で幾千幾万と複製されて、数限りなく増えていく。反射を受けてキラキラと輝く、対象に向かって囁きかける星々が、宝石の匂いをばらまく。…

悼む

もうそこにいない、あなたに話しかけるように書く。 対象を失った言葉は熱も失い、ようやくと形を保っているだけだから。白昼夢のように、あなたをみた。 駅のホームで、いつもの本屋さんで、散り際の桜の木の下で、池のそばで、紫陽花の近くで、ビル風に吹…

グラスに投げ入れられた氷がオレンジにとけるように

時間がたつにつれて、はっきりわかるようになることがある。 たとえば、あのとき話したことの意味。 あの人はしっかりわかってたんだな、とか。あんな意味で何度も言ってくれたんだったな、とか。夕焼けきれいな場所に偶然つかないなとか。考えてたこと伝わ…

ルドゥーテ展

ルドゥーテ展に行ってきた。 自然を丁寧に観察して素晴らしい絵を描いた人という印象を持っていた。でも、今回初めて知ったのは、作品は銅版画に着色という形をとっていたこと。 絵画だとばかり思ってたが、それはほんの数点で、版画がほとんどだった。分業…

バラバラになってる。言葉が世界が。それは新しいものを生み出すためなのか。ただ崩れ去るためなのか。今の自分にはわからない。ひとつできること。それは記すこと残すこと。青い空に花束を投げる気分だ。

Qへ

言葉の精度を上げて、撃ち抜いてほしい。完膚なきまでに。この世界中のすべてをあなたの声と言葉とロジックで組み立てて見せてほしい。あなたと私の間にあるのはただひとつ。そう言葉なんだから。際まできて。大事な何かを持ち寄って交換しよう。足りないの…

愛されたいと

愛されたいとあまりに強く願うことは見苦しい。なぜかわからないけど、人を不快にさせると思う。どんなにダメでもすがりつく、その姿はかわいそうなんだと思う。可能性にすがり付かざるを得ないのは、本当は強いんだろうか、弱いんだろうか。凛として立って…

歌うべき声

この世界には実に多くの仕事や、やるべきことがあるものだなと思う。そのなかでも歌うということ。 たいていの人が歌を歌うことできると思う。 うまいとか、下手だとか、別にして。しかし歌を歌うべき人ってそんなにいる訳じゃないと思う。 声が、歌を歌うよ…

着たいものを着る自由

女らしい服装とジェンダーの関係について、考えさせられてる。 そもそも着る装うとはどういうことを示すのか。 見られたいように見せるためにきるんだろうか。なりたいように、装うんだろうか。短い髪が好きで、男の子みたいな服を着てたときもある。という…

綺堂むかし語り

今、岡本綺堂のむかし語りというのを読んでる。県立図書館が、蔵書を見せてくれるようになったので、足を運んだ時に、偶然見つけた。 明治10~30年頃のことが、鮮やかによみがえる感じがする。世の中はもっと大らかだったろうし、もっと刹那的だったんだろう…

低吟して

作家や文人の裏話的なものがすごく好き。最近はネットで瞬時にいろんな人の情報に触れることができるから、本当に感謝の気持ちしかない。中原中也について、調べていたら、壇一雄氏の「小説太宰治」の中に、雪の中、太宰に会いに行くという中也について書か…

澁澤龍彦全集21私のプリニウス読了

プリニウスを読んでから、澁澤龍彦の「私のプリニウス」をまだ読んでなかったことを思い出して、手に取った。プリニウスの知ったことをなんでも書き留めておこうとする好奇心の強さ、とりあえず見たこと聞いたことはなんでも大切にして、その精神と熱量には…

川端康成随筆集

川端康成随筆集を読んだ。きっかけは、ドナルド・キーン氏の特集で、「美しい日本の私」に関する言及があったから。 美しい日本の私については、言うべくもなく、日本の美について、万葉集から茶道や石庭に至るまで、その根底に通じている美というものに対す…

萩原朔太記念館訪問

萩原朔太郎のことは、あまりよく知らなかった。教科書に載っている竹という詩しか読んだことがなかった。最近、帰郷という詩を読んで、その成り立ちを知ってから、興味を持つようになった。この詩を読むと、故郷に帰らざるを得なかった詩人の悔しい気持ちが…