2016-11-15 山姫に 雑文 山姫にちへの錦をたむけても散るもみぢ葉をいかでとどめむこの藤原顕輔のうたがぴったりくるほど、気前よくさらさらと散り落ちる紅葉。 燃え立つような赤と輝くような黄と。 どうあがいても散ってしまうものは留めようがなく。儚く抗いようがないことは、やはり生きているということなんだろう。ついでに言うと、葉の転がるカラカラという音を聴くと、いつも中原中也の骨という詩を思い出す。