浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

ブラームス ピアノ小品 116~119

最近ピアノ曲ばかり聞いている。
グレン・グールドのゴルドベルク変奏曲や、ブラームスのピアノ小品など。
特にブラームスの後期ピアノ小品116が好きでずっと聞いている。
叩きつけるように激情的だったり、深い憂いに沈みこんだり、かと思うと少しユーモラスにおどけたり。
ブラームスと話をしている気持ちになれるところがよい。
壮大な曲だけではなく、ピアノだけのシンプルな演奏でも、彼の人となりがこんなに伝わってくるというのは、本当に素晴らしいことだ。
自分丸ごとを、過ごしてきた時間や出来事ごと、音楽に投げかける、静かだけれども、温かく、血の通った音楽だと思った。