2017-02-13 車窓から 心象風景 暖炉で静かに燃える石炭のような空と 垂れ込める鬱屈とした鈍色の雲の間を君が行く 西に向かう少年 こうして僕らはすれ違ってしまうのかな パッと燃え上がる新しい薪 新鮮な空気 橙色を映した頬を持つ少年 ゆったりとほら空を飛んでいくよ 君をとどめておくこと自体が無理な話かとため息をつく 反復して反復して僕らは喪い続けるしかないのか 西へ行くという少年 日が暮れてしまう 日が暮れてしまう もうなにも見えなくなる前に