浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

強固な神経衰弱

あれも違うこれも違う
取り乱して机を掻き回して
そのときまでの本当がくるりとまわり
表情を変えるのが一番怖くて悲しいこと

知らなくていいことを知り
知らなくてはいけないことにいつまでもたどり着けない

本当なんてありやせず
みんな幻なんだよ
からしいとそうあってくれとそう願ってるに過ぎない
手触りも臭いも影も形も本当らしく迫ってくるのに

正確な位置に定まり咲ける牡丹の花
観念の花
思唯の花
それだけを信じていたい