浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

もののおわりとはじまり

うすむらさきにけぶる神経に焼き鏝で焼き印をする
神経を押し潰すのだ
これ以上何も感じないようにと
そのようにしてまで守られることを願う
一切の責め苦から

妙な角度に歪んだ猫の死骸を
丁寧に葬ってやることはできなかったのか
醜さに目を背けるだけでなくして
あれ以上壊れる前に綺麗に整えて
わたしは今でも後悔している