浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

こころ

心は色の吸い取り紙のように
私の中をたゆたう
 
ちぎれ ほどけ ばらばらになっても
色一つ一つを正しく写し取る
 
刻々と移り変わる
蒼や紅や真珠になぞらえ
とうめいな色
とうめいな影でさえ
 
紺碧の海に揺れる
とうめいなリボンが風を孕み
大きな弧を描くように
 
心はたゆたう私の中を