浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

深梅

今日、霜に関連する季語を調べていて、深梅(かんばい)という言葉を知った。 まだ、寒い時期に、咲いている梅を探して深い山に分け入ることを指し示すらしい。分け入った先にあってほしいのは、どうあっても白々とした一重の梅。むめ一輪ほどのあたたかさという句もあったように、寒さ一層厳しい中、そこにだけほんのすこしのぬくもりが感じられるような、ほころび始めたばかりのまっしろな梅。探梅という言葉も同じような意味であるようだが、やはりここは深梅にしておきたい。

まだ梅には気が早いが、梅の姿が恋しく、庭の梅の手入れをしている。今年の春には、たくさんの花をつけてくれることを期待している。