浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

低吟して

作家や文人の裏話的なものがすごく好き。最近はネットで瞬時にいろんな人の情報に触れることができるから、本当に感謝の気持ちしかない。中原中也について、調べていたら、壇一雄氏の「小説太宰治」の中に、雪の中、太宰に会いに行くという中也について書か…

澁澤龍彦全集21私のプリニウス読了

プリニウスを読んでから、澁澤龍彦の「私のプリニウス」をまだ読んでなかったことを思い出して、手に取った。プリニウスの知ったことをなんでも書き留めておこうとする好奇心の強さ、とりあえず見たこと聞いたことはなんでも大切にして、その精神と熱量には…

川端康成随筆集

川端康成随筆集を読んだ。きっかけは、ドナルド・キーン氏の特集で、「美しい日本の私」に関する言及があったから。 美しい日本の私については、言うべくもなく、日本の美について、万葉集から茶道や石庭に至るまで、その根底に通じている美というものに対す…

萩原朔太記念館訪問

萩原朔太郎のことは、あまりよく知らなかった。教科書に載っている竹という詩しか読んだことがなかった。最近、帰郷という詩を読んで、その成り立ちを知ってから、興味を持つようになった。この詩を読むと、故郷に帰らざるを得なかった詩人の悔しい気持ちが…

三四郎 読了

読売歌壇を読んでいたら、三四郎を扱った作品が掲載されてたので、いい機会だと思い読んでみた。本が手元になかったので、青空文庫で気楽に読んでみた。三四郎は熊本から上京きたばかりの大学生。明治が舞台だけど、人の心は今と変わらずなんだなと思い、す…