浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

血の味

昨日久しぶりに外を走ったら、走り終わったあと、口の中に錆びた鉄の味がして驚いた。乾いた空気で喉の粘膜を痛めてしまったみたいだった。しかしとくに血が出るわけでもないけど、なかなか消えない。初めて喉で感じる血の味はとても新鮮だった。ほんのすこ…

プリニウス 1~3巻

プリニウス (1) (バンチコミックス45プレミアム) 作者: ヤマザキマリ,とり・みき 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/07/09 メディア: コミック この商品を含むブログ (23件) を見る プリニウス、1~3巻読みました。 プリニウスのように、博覧強記、いつ…

惡の華 読了

惡の華 コミック 全11巻完結セット (少年マガジンコミックス)作者: 押見修造出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/06/01メディア: コミックこの商品を含むブログを見る押見修造さんの惡の華を読み終わった。 数年前、この作品がとっても好きで、一時期はどっ…

もう決して

もう決して誰のものにもならないように。誰も自分の一部にしたくならないように。固く心に誓っているのに。世界が微笑みかけてくると、ぐらりかたむきそうになる。あなたと私がまざりあうのは本当はとてもこわいこと。わかってるはずなのに。

会いに行く

ただ会いたくて、会いに行く。そんなこれ以上ないくらい、シンプルなこと。ただ会いたいって、恋だなと思う。会って何をするでもどうするでもない。ただ会いたい。一目見て、確認する。何をってわけじゃなく。あなたという人が、今日もここに存在して、世界…

深梅

今日、霜に関連する季語を調べていて、深梅(かんばい)という言葉を知った。 まだ、寒い時期に、咲いている梅を探して深い山に分け入ることを指し示すらしい。分け入った先にあってほしいのは、どうあっても白々とした一重の梅。むめ一輪ほどのあたたかさとい…

秋好中宮

手が届かなかった人というのはいつまでも印象に残る。 源氏物語の中には、秋好む中宮という女性が出てくる。 あの色好みの源氏でも、後見役に徹さざるを得なかった女性。 素敵だなと心から思えても、結果的には距離を縮めることが出来なかった人。 絶対的な…

秋の素晴らしさ

昔は、秋の良さが全然分からなかった。 好きな季節と言えば、春から夏にかけて。 春の夕方のうっとり重たいような芳しい空気。 新緑の目にまぶしいほどの清々しさ。 どれも心をひきつけてやまなかった。 でも最近、秋の空の澄みきった様子に心奪われることが…