浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シャッターアイランドの音楽

何年か前にシャッターアイランドを見た。全然期待してなかったのだが、とても面白かった上、音楽が素晴らしかった。特に、マーラーのピアノ四重曲奏断章、このテーマが随所で使われているのだが、今まで自分が聴いたこともないような、憂いを帯びた美しく官…

ブラームス交響曲第一番

一楽章のなんとも言えない引力ってなんなんだろう。 音楽についてはあまり詳しくないけど、この曲を聞くたびに、ゆっくり惑星に引き付けられて落ちていく隕石を思い浮かべてしまう。 美しさということで言えば一番だと思ってる。

夏目漱石の俳句

仏性は白桔梗にこそあらめ。 これは、夏目漱石の俳句。 確かに、桔梗、特に白いものは、凛として他のものに犯されがたい魅力があるように思う。仏そのものの化身としては、一番桔梗が相応しいように思える。 他に、これも漱石の句で、秋の川真白な石を拾いけ…

特別な何か

あの頃あんなにもたくさんの言葉を投げ掛けてくれていたのは、私に特別な関心をよせていてくれたからですか。それともあなたの自己確認だったのですか。会うとほとんど話さないけど、色彩に溢れたあなたの言葉が好きで、発想や、知ってるもの、全部好きだっ…

意外なものを堀当てる

雑談しててその人もこっちも思ってないようなことを偶然堀当ててしまい、沈黙。 話すって、怖い。 そんで黙ってしまうってのが、また怖い。 本当になってしまうから。 自分の当たり前と、その人の当たり前の間には深くて長い河があり、前提条件が違うにも関…

わかられること

わかられることを拒否したようなものが好き。そんな人が好き。 だけど、そんな人は人に興味なんかないので、私の思いは一方通行のままだ。 わかられたいと思いが溢れているのを見ると、嫌でたまらないと思う自分は残忍なのか。 美しいすれ違いが永遠に続いて…

すぐに忘れてしまう

いいことも悪かったことも 君がそばにいたこと 笑ったこと泣いたこと 思い出すってことはさ もうそこにないってことだし もう何か決定的に他のものが付け加わってるってことだろ あのときを瞬間冷凍で あの色を鮮明なカラープリントで できない僕らはすぐに…