浮世離

憂き世を離れて一時息をするための場所です。好きなことしか書きません。自分好みの書棚を作る気持ちでいます。

窃視症の見る夢は

その神経質に震える睫毛
あなたの首もとを白々とした剃刀のような衿元を眺めながら
その薄い皮膚の下を流れる温かい血のことを想う
骨ばった指の甲が露草の青に染まるところを想像する
腺病質で麗らかな夜にも病みがちな
透けるような花びらの肺を想う
女のような小指の爪にかじりついて
月長石でできている足首間接を丸く撫でる