浮世離

水面に浮上してほんのつかの間の息継ぎ。心象風景がほとんど。

緑色の夜に

全然見つからない。見つからないけれど探す。どうしたって会いたいから。ほんの少し、微々たる痕跡を探して歩く。僅かな希望。大半の絶望。あなたは森の匂いがした。深緑に染まった森の匂いがした。しんと静まった夜の気配がした。

 

行方知れずになりたいはずだったのに、どうしてか人探しばかり。