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浮世離

憂き世を離れて一時息をするための場所です。好きなことしか書きません。自分好みの書棚を作る気持ちでいます。

公園の裏手に

松林の間を薄紅色の睫毛が匂う
しなやかにしなだれて誘う
夜の時間は自らを去るように幻惑的で
昼の時間は潮騒のように揺らめいている
ガラスでできた海月が発光して漂う
ここはまるでガラスでできた博物館
どの生命も同等に展示されているのだ
まつげに当たる風優しく柔らかく
暗闇に匂いたつは梅
踊るようにガラス海月が泳ぐ
僕はただ息をつめてそれを眺める
時間が止まったここはまるでガラスの博物館